サンドブラストとは、さまざまな文様を「色被せガラス」などの表面にレリーフ(浮彫り)した、彩り鮮やかなガラス工芸品。
このレリーフに用いる加飾技法を「サンドブラスト技法」といいます。
サンドは砂、ブラストは爆風や突風という意味。エアーコンプレッサーで作った圧搾空気で、金剛砂をガラスの表面に吹き付けて彫刻する技法です。エアーコンプレッサーを使うため、長いガラス工芸の歴史の中では新しい技法で、他の彫刻技法に比べて彫るスピードが速いうえ、吹き付ける砂の大小や圧搾の空気の圧力によって、彫刻面の深さや繊細な曲線、ボカシなど、微妙な表現の変化をつける事もできます。さらに、どなたでもわずかな習得期間で想いどおりの作品を創れるというのも、脚光を浴びている理由です。
この「サンドブラスト技法」は、「色被せガラス」に用いると最も効果的な技法です。文様を彫る場合は、彫刻しない部分をマスクで保護し、マスキングしていない部分に砂を吹きつけて研削します。 |
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